実現力~ BELIEVE IN ALL WHAT YOU GOT !

 新型コロナウィルスのまん延が長期化し、社会に大きな影響を及ぼし続け、社会活動が制限されている一方で、世の中では「コロナ慣れ」の状況が顕著に表れ、人流の抑制が困難となるなど、混沌とした時代になりつつあります。

 そんな中、地方 自治体に与えられた役目は多く、持てる資源をもとに柔軟な対応が求められています。また、私たちの生活においても、デジタル化が加速度的に進み、新しい生活 様式を伴い、対人コミュニケーションのあり方等の今まで常識とされていたことを見直す機会となっています。

 一方でコロナ禍以前から顕在化している、少子高齢化、貧困、環境問題、ジェンダー問題をはじめとする様々な格差の問題、大規模な自然災害等、様々な社会課題についても、同時進行で目を向けていかなければなりません。コロナ禍で獲得した変化を有用性の高い一つの手段と捉え、後戻りすることなく、地域全体で連携し社会課題解決へ取り組み続けなくてはなりません。

 茅ヶ崎市は、2020年をピークに人口は緩やかに減少に転じています。とりわけ、14歳以下の若い世代は2010年頃をピークに減少傾向が続き、75歳以上 の高齢層の増加傾向が見られ、全国的な傾向と同じく、少子高齢化社会へ進んでいます。そういった変化は、地域経済や地域コミュニティの弱体化等、市民の暮らしにも影響を及ぼし、地域全体の衰退を招く恐れがあり、加えて全国的にこの少子化 の流れは、新型コロナウィルスの影響により加速し、「人との接触の制限」、「健康 への不安」に起因し、出生率の低下が懸念されています。また、新型コロナウィルス対策に係る費用増や税収入減により、大幅な見直しが急務となり、今まで行なわれてきた様々な行事や事業にかかる支出の削減や中止せざるを得ない状況となっ ています。まちに住み暮らす人達にとって、一層の我慢を強いられる一年になることが引き続き予想されます。

 こんな時代だからこそ、私たち青年世代の役目は大きいと考えています。コンパクトシティの利便性や豊かな自然環境など、多くの市民が住みやすい環境であることを肌で感じている魅力的な地域であるからこそ、地域全体で新しい価値観を 積極的に取り入れ、「自分たちのまちは自分たちでつくる」気概をこれまで以上に持ち、前に進まなければなりません。私たちJCI茅ヶ崎は、新時代を切り拓くために、失敗を恐れず、多様な価値観を受け入れ、大胆にチャレンジをし続けていきます。率先して組織にイノベーションを起こし、地域に新たな価値を創造し、地域を繋げる役目を果たすことで、住まう人々が主体的に関わる活力が溢れる茅ヶ崎 のまちになるよう運動を展開して参ります。そして、まちづくり運動を通じ、地域 の課題解決に対し、高い視座と当事者意識をもった人財を育て、茅ヶ崎のまちに貢献していきます。めまぐるしく変わる情勢の中、柔軟な姿勢を持ち、時やるべきことに、行動を起こすことに全力でこだわって参ります。

2022年度理事長 望月 信史